『音楽用語がイタリア語のわけ?』
皆さんは、「楽譜に書いてある音楽用語がなぜイタリア語なの?」と、疑問に思ったことはありませんか?
今日はそのナゾに迫りたいと思います。
それは3つの理由がありました。
1つ目の理由は、楽譜の記譜法が現在の5線の形になったのが17世紀のイタリアであった事。
それまでは”ネウマ譜”と云う音程だけを表すものや、リズムだけを表す記譜法でしたが音程とリズムがしっかり書かれている鍵盤楽器用に使われていた(5線で表す)近代記譜法が、この時代に定着したのです。
2つ目は、西洋音楽は中世からルネサンス期に神の教えを広める手段として教会で発展し、キリスト教の総本山である教皇庁がローマにあったから。
3つ目の理由は、イタリアはヨーロッパの音楽の中心で、イタリア出身の音楽家が各国の貴族や教会の下で活躍し、最先端のイタリア音楽が記譜法と共に広まった事です。
こうしてイタリア語が音楽用語として使われるようになったのです。
ちなみに、オペラも17世紀初頭にフィレンツェで生まれました。だから、大抵の作品はイタリア語で上演されるのですね。